高齢になると、咀嚼や嚥下力が低下してくる。しかも、嗅覚や味覚低下も起こるので、楽しみな食事も味気ないものになり、口からの摂取が困難な場合も出てくる。
私は、ドイツの高齢者施設において、エスプーマ食(泡食)の存在を知り、日本の高齢者に適した食事形態として泡食を研究してきた。泡食は咀嚼しやすく、香りが高く、味が良いのが特徴である。VIVA NYAGOの皆様方はこの泡食に着目し、看取り食までに利用できる料理を作りたいという熱い想いをもって開発に取り組み、市販品を作るのに成功した。
実際に嚥下困難者の方が「おいしい!」といってくださったとお知らせいただいた時は、その方が口から食べられた幸せを感じて、私も思わず涙がこぼれた。個人に合わせたおいしい食事の開発をこれからも続いていってほしい。
一般社団法人 おいしさの科学研究所理事長 峯木 眞知子


