母ががんのターミナル期にあったとき、医療的判断として禁飲食が必要とされました。

 食べることへのこだわりが強かった母にとって、それはとてもつらい状況だったと思います。命の危険を回避するための対応であることは、家族として十分に理解していました。それでも、「もう長くないのだから」という思いから、妹とこっそり口に含ませていたことがあります。

 その経験があったからこそ、VIVA NYAGOの禁飲食の方への泡状食という提案に、私は強い感動を覚えました。「食べさせない」という選択をしてきた医療者や介護者も、実は何とかしたいと悩み続けていたのだ——。その事実に気づかされたことが、長く胸につかえていた思いを、静かに解きほぐしてくれたのです。

 泡状食は、単なる食形態の工夫ではありません。それは、「食べたい」「食べさせたい」という、人として極めて自然で切実な願いに、真正面から応えようとする発想です。その社会的必要性の高さは、人へのやさしさから生まれていると感じます。

 この提案を形にし、社会へ届けようとしているVIVA NYAGOには、大きな期待を寄せています。これからの展開が、非常に楽しみな、目の離せない企業です。

  神奈川歯科大学 副学長 槻木恵一

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